大矢相互不動産様は愛知県稲沢市が地場で長年営業されています。
新事業で隣接する一宮市に太陽光発電基地を施工されたため、その敷地を生かし、一宮にも新たに本業である不動産業の認知がされるよう、話題になるような個性的で目立つ看板を設置したいとのご要望でした。
ご相談いただいた水谷社長とは以前より交流がありました。そしてそのあたたかく大きな人間性、
気さくで親しみやすいお人柄にはとても尊敬していました。今はスリムになられましたが以前は少しふくよかだったこともあり、愛されながらも頼れる感じのクマのイメージがあったのでそのままデザインにしてご提案しました。
もちろんその意図としては、ひと目で記憶に残ることと、どちらかといえばお堅いイメージをもたれがちな 不動産屋さんに対して親しみを持ってもらうためです。水谷社長はじめ、大矢相互不動産の皆様は年齢も若く、 日ごろから明るく楽しんでお仕事をされていることをお話やSNS等でも拝見しておました。
設置場所となった太陽光発電の基地は5箇所あったため、1箇所ずつ周りそのうちのどこに設置するのがよいかじっくり検討しました。そして設置した際に自立看板の両面共にもっとも視認性の高い場所を選択しました。
有効な幅を最大限に生かしながらも離れた場所からも見えるよう高さも必要だったため1M程の土台で上に上げています。
クマの本体と同時に現地では基礎工事を先に行いました。大きな穴を掘る必要がありながらも既設のフェンスがあったために掘削重機が入れないため、フェンス越しからオーガー車を使いました。電柱を立てる際に使用されるもので早く深く掘ることができます。そして支柱となる鉄骨を建てました。
工場ではクマの形にパネルを製作。一般的に看板でよく使用されるアルミ複合板という材料がありますが、 通常は3mm厚のところを5mmを採用しました。風を受けることになるため丈夫であることに加えて、取り付けた際に出てくる板表面のうねりがほぼ無くなり美しく見えるためです。同様に見栄えをよくするために板のつなぎ目も極力少なくなるように体のパーツごとに分割しています。また、フィルムでは経年劣化後に補修できないことや継ぎ目も出るので吹付け塗装にて着色しています。黒いラインは手書きで入れています。設置後にパネルの裏面も見えることになることを考慮し、黒色で着色しました。独特なデザインを実現しようとした際には、施工上の残念が無いように、とりわけ配慮するようにしています。設計と施工を内製しているからこそ手の及ぶ細かなポイントです。
パネル完成後は同様の形より一回り小さく製作された鉄骨に組み付けて現場に運ばれました。
現地の支柱とボルトでジョイントできるような構造になっています。
旗の部分はメッシュのターポリン素材に両面印刷をしたものです。
のぼり旗のように風で揺れることも検討しましたが、寿命が短く、店頭のように容易には取り替えられないため、長期的使用を選択した結果揺れない仕様を採用しました。固定した方が文字も読みやすくなります。
周囲に建物が少ないということもあってご要望どおりとても目立つ個性的な看板になりました。立体的にせずとも、輪郭が四角でないだけで十分に際立ちます。オオクマクンが認知されて、稲沢市に加えて一宮でも大矢相互不動産様が一層のお問合せをいただき信頼と実績が継続されますこと心よりお祈り申し上げます。ありがとうございました。